< 室内講習会レポート >

2022年12月11日

自然観察大学
第39回 室内講習会レポート

① ユーラシアステップの植物 :小幡和男先生

ユーラシア大陸に広がる温帯草原をステップといいます。その草原は樹木がなく、イネ科やキク科の草本を主体としています。
小幡先生は、2001年から2010年にかけて筑波大学の調査チームの一員として、東は中国内蒙古自治区、西はウクライナまで、ステップの植物調査をされました。
講演では、ステップの東と西で草原がどう変化するか、日本の植物との共通点と相違点は? などの観点からステップの植物を紹介するとともに、そこに暮らす人々の生活に目を向けます。

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左:モンゴルのステップに見られるエーデルワイスの仲間 Leontopodium ochroleucum。
右:モンゴルのステップを代表するStipa kryloviiの草原。(写真はいずれも小幡和男)


② クモの生態観察入門 :浅間茂先生

クモはおおまかに造網性のクモと徘徊性のクモに分けられますが、それだけではありません。
花の蜜を吸うクモ、投げ縄で獲物を捕らえるクモ、求愛ダンスや催眠術が得意なクモ、花嫁をぐるぐる巻きに縛るクモ、さらにはほかのクモの網を乗っ取るクモなど、クモはじつに多様な生態を見せてくれます。
知っているともっと楽しくなるクモの生態観察のポイントを、その道の第一人者である浅間先生が惜しげもなく紹介してくれます。

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左:ヤブガラシの花の蜜を吸うアズチグモ。右:アオオビハエトリの求愛ダンス。(写真はいずれも浅間茂)

【参考書籍】
カラー版中公新書/クモの世界 ―糸をあやつる8本脚の狩人 ⇒ 

※ 演者のプロフィールは次でご覧いただけます。
● 自然観察大学HP/講師紹介 ⇒ 


レポートで掲載した写真は演者(禁無断転載)

参加いただいたみなさんには、アンケートでもていねいにご回答いただきました。ありがとうございました。一部をレポートの最後に紹介させていただきました。ご了承ください。
講師のお二方、そして準備段階からご苦労いただいたスタッフのみなさんに改めて御礼申し上げます。

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第38回
金林和裕先生、平井一男先生

2021年
飯島和子先生、中安均先生

2020年
岩瀬徹先生、小幡和男先生、川名興先生、飯島和子先生、八田洋章先生

2019年
鈴木信夫・鈴木智也先生、浅間茂先生

2019年
八田洋章先生(PDF)

2018年
田仲義弘先生、賀来孝代先生

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