< 室内講習会レポート >

2021年8月29日 通算第37回

2021年度自然観察大学室内講習会レポート

新型コロナウイルス禍で、自然観察大学は長い間活動休止していましたが、一年半ぶりに動き出しました。
はじめてのオンラインによる室内講習会。そのレポートをご覧ください。
講演は2つで、それぞれPDFをご覧いただけます。

1.裸地から林へ -東京湾岸埋め立て地の植物遷移- : 飯島和子先生

1987年、飯島先生が植物遷移の調査をはじめたのは、千葉市美浜区の千葉県立衛生短期大学(現保健医療大学)構内の空き地でした。それから34年間が経過した現在、調査地はすっかり林になっています。
「植物遷移」という言葉はよく耳にしますが、その実態はどのようなものでしょうか。
小さな1年生雑草にはじまり、やがて木本植物がとってかわり… 
裸地から林へ、植物が描く自然のドラマを克明に紹介していただきました。

詳しいレポートはこちら(PDF) ⇒

植物遷移
裸地化30年後に林のようになった観察地



2.フィールドサインから読み解く生き物の暮らし : 中安均先生

フィールドサインを通して、姿の見えぬ動物の存在や暮らし、他の生物とのかかわりなどを想像してみる… 
そこには推理小説や鑑識、科学捜査にも似た、考える楽しさがあります。
そして謎が解け、フィールドサインの意味が分かったときには、その生物への理解が一段と深まります。
この講演では具体例を挙げてフィールドサインの糸をたどり、推理の楽しさを参加者全員で共有しました。

詳しいレポートはこちら(PDF) ⇒

二重や★食痕
森と棚田と道路? …でもスケールは1㎜幅!

※ 演者のプロフィールは次でご覧いただけます。
● 自然観察大学HP/講師紹介 ⇒ 

※ 今回の講演に関連する参考ページは次でご覧いただけます。
● 2009年度自然観察大学室内講習会/植物群落は動く-東京湾岸校庭での調査- ⇒ 
● 自然観察大学ブログ/ニジュウヤホシテントウ –食痕の謎を解く- ⇒ 
●  同 /クロウリハムシのトレンチ行動 ⇒ 
●  同 /半身だけが残された謎 ノコギリクワガタの大事件 ⇒ 


掲載した写真と図はすべて演者とNPO法人自然観察大学(禁無断転載)

 

過去の記事 これまでの詳細レポートは次でご覧いただけます
2020年
岩瀬徹先生、小幡和男先生、川名興先生、飯島和子先生、八田洋章先生

2019年
鈴木信夫・鈴木智也先生、浅間茂先生

2019年
八田洋章先生(PDF)

2018年
田仲義弘先生、賀来孝代先生

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