2024年度第1回(4月21日) 都立水元公園周辺

自然まるごと観察会

主催:NPO法人自然観察大学

 


気持ちのよい新緑のもと、2024年の自然まるごと観察会の第1回です。
「自然まるごと観察会」では、生物のくらし(生きざま)や形、
生きものどうしの関わりに注目しています。
観察会の概要は以下のとおりです。


レポートで掲載した記事と写真はNPO法人自然観察大学およびその関係者のものです(禁無断転載)


【水元公園の成り立ち】
広大な敷地の水元公園ですが、そのほとんどは近年になって造成されたものだそうです。
江戸期から行われた治水を経て、現在の形になりました。
(唐沢孝一先生)
【クヌギの花と果実】
新緑のクヌギは、すでに花は終わってしまいましたが、花から果実へどんぐりの成長を追う、その最初の観察です。
小さな雌花の観察にもチャレンジしました。
(飯島和子先生)
【クヌギの虫えい:クヌギハナカイメンタマフシ】
クヌギの雄花に綿飴のような虫えい(虫こぶ)を形成するタマバチ。そのタマバチの数奇な一生を紹介します。
(田仲義弘先生)
【カワセミの巣づくり】
水元公園に造成された「かわせみの池」では、今年初めてカワセミが営巣しています。観察会でその姿を観ることはできませんでしたが、工法上のくふうなどを考察します。
(唐沢孝一先生)
【ハコネウツギに営巣したシジュウカラ】
手の届くような位置にあるハコネウツギの樹洞にシジュウカラが営巣しています。観察会は大人数なので観察できていませんが、別の日には餌を運ぶ親鳥も観察されました。
(唐沢孝一先生)
【アケビの雄花と雌花】
つるを伸ばして他物をおおうアケビ。当日の植え込みなどで目立っていました。
アケビの雄花と雌花を詳しく観察します。
(飯島和子先生)
【アケビコンボウハバチの観察】
アケビコンボウハバチは成長の早いアケビの葉を食べて育ちます。目の付けどころがよいのでしょうか。産卵と成長過程の興味深い生態と紹介します。
(田仲義弘先生)
【ウバメガシの花の観察】
ウバメガシの生け垣に花が咲いていました。少数ながら、雄花と雌花が低い位置で観察できます。ウバメガシはクヌギと同じブナ科で、花の構造やどんぐりの成長過程もよく似ています。
(飯島和子先生)
【ノイバラとアブラムシの観察】
成長が早く他の植物に先駆けて伸びるノイバラと、それを吸汁するイバラヒゲナガアブラムシ、さらにそれを食べるテントウムシや、アブラムシをガードするアリ。多様な生きものを観察します。
(飯島和子先生 & 鈴木信夫先生)
【エノキハトガリタマフシの観察】
エノキの新葉には、小さな擬宝珠(ぎぼし)のような形の虫えいが目立ちます。
実生の小さなエノキが多数あって、目の高さで確認できます。
(鈴木信夫先生)
【ヒメウズの花と果実】
ツツジの生け垣に沿って群落をつくるヒメウズ。
小さな花でうつむき加減なので観察しにくいですが、よく見ると独特な雰囲気を醸しています。
(飯島和子先生)
【アミガサタケの観察】
自然界の分解者として重要なきのこ(菌類)。
今回は特徴的な網目模様のきのこを観察するつもりでしたが、なんと乾燥して観察会当日はひからびてしまいました…
(根田仁先生)
【アケビコノハの幼虫】
一度目にしたら忘れられないアケビコノハの幼虫ですが、若齢のときは意外にもカワイイ?
(鈴木信夫先生)
【ベニタケ属のきのこの観察】
分解者として知られてきたきのこですが、近年は多様な植物と共生していることが明らかとなり、注目されています。
そんな共生菌を観察します。
(根田仁先生)
【ユリノキのつぼみを落とすのはだれ?】
地表に落ちた多数のユリノキのつぼみ。そこには無残な傷が… 想定外の不思議な場面です。いったい何があったのでしょうか? そして犯人の正体は?
(唐沢孝一先生)
【番外編/オオタカの交尾シーンの観察】
観察会終了後、なんとオオタカの交尾シーンが観察できたそうです。
みなさんに見ていただきたかった!
(唐沢孝一先生)

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