< 室内講習会レポート >
2023年2月19日
自然観察大学
第40回 室内講習会レポート
ムクドリの食性について -ねぐら下の糞分析から- :越川重治先生、山崎秀雄先生
ムクドリは、各地の駅前広場などに大群でねぐらをとり、世間の嫌われ者になっています。しかし一方では、さまざま植物の種子散布者として生態系の中の一員としてたいせつな位置にあります。
ムクドリ研究の第一人者である越川先生は、その食性を知るためにおよそ3年にわたって糞およびペリットを採取し分析を続けられました。その結果得られた、ムクドリの幅広い食性をくわしく紹介します。
越川先生の依頼を受けて、ムクドリの糞に含まれる昆虫を同定したのは山崎先生です。(植物種子は越川先生がご自身で同定)
脚や翅など、体のごく一部の小さな破片から種にたどり着くのは並大抵の作業ではありません。今回の公演ではその苦労の一端を紹介いただきます。
ツバメの糞分析で経験と実績のある山崎先生ですが、作業をしながらムクドリの採餌の風景が目に浮かぶことがあり、楽しい経験だったと述懐しておられます。
【参考/過去の講習会レポートより】
● 嫌われムクドリの本当の生活 講師:越川重治 ⇒
● ツバメはヒナに何を食べさせているか-糞からわかる昆虫食事情- 講師:山崎秀雄 ⇒
※ 演者のプロフィールは次でご覧いただけます。
● 自然観察大学HP/講師紹介 ⇒
レポートで掲載した写真は演者(禁無断転載)
参加いただいたみなさんには、アンケートでもていねいにご回答いただきました。ありがとうございました。一部をレポートの最後に紹介させていただきました。ご了承ください。
講師のお二方、そして準備段階からご苦労いただいたスタッフのみなさんに改めて御礼申し上げます。
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